2024-10-06【お菓子づくり・スコーン】

雨の日はスコーン日和だ。

晴れた日に焼いてピクニックに出かけるのも楽しいけれど、スコーンというお菓子の素朴さや、無心になってバターを小麦粉に練り込むあの黙々とした時間は、窓を打つ雨音や灰色の空によく似合う気がする。

「スコーンを作ってみよう」と初めに誘ってくれたのは夫だった。

夫の母の得意料理のひとつがスコーンだったのだ。

参考にしているレシピはEmojoieさんのもの。https://youtu.be/n2a_d_Zzi-I?si=9YaVmuacBZCXDoJU

私たちはこれにベーキングパウダーを少し多めに加えて、少しさっくりとさせている。

ポイントは、打粉をしっかりとすることと、生地を決して練らず、切るように混ぜること。

このふたつをしっかり守ると、お腹の割れたスコーンらしいスコーンが焼ける。

我が家ではクロテッドクリームではなく、かために泡立てたホイップクリームを添えることが多い。

スコーンが思い通りに焼きあがる成功率は今の所七割くらいで、膨らみすぎたり、逆に硬くなってしまうこともある。

そういう時、「うまくいかなかった」と気落ちするのは大抵私の方だ。

万事につけてゆったりとしている夫は、「そう?美味しいけど」と私の落ち込みを軽く受け止め、スコーンと一緒に平らげてしまう。

夫婦で同じ作業に取り組むと、ふたりの性質の違いが浮かび上がる気がする。

私は何かと気にしすぎ、夫はさほど細かな点に頓着しない。

小さなことが気にかかり気分が振り回されやすい私は、たびたび夫の大らかさに救われている。

スコーンは、ぴっしりと整った細やかなお菓子ではない。

粗い表面やひとつひとつ個性のあるばらばらな形、お菓子としてはどこか朴訥とした、時に粗雑でさえある部分が私は好きだ。

不揃いなお菓子を焼く、不揃いな私たち。

互いのでこぼこを、その粗い手ざわりのままに整えず、一緒にいられたらいいなと思う。