
LDKの食卓テーブル。
くすんだ白に近いグレーの天板。
さほど大きくないけれど、夫婦ふたりにはちょうど良いサイズ。
食事の時間はいつもバラバラなので、一緒に食卓を囲むのは、コーヒーやお茶の時間がほとんどだ。
飲み物に添えるのは、焼き菓子や季節の果物、ごくたまにふたりで焼いたスコーン。
南向きのリビングの窓は、夏でも冬でもよく光を取り込む。
街の明かりがぼんやり漏れるのが好きで、薄手の麻のカーテンを使っている。



最近、夫婦の会話に引っ越しというトピックが顔を覗かせるようになった。
この家をいつか離れる時がくるのかも、と気の早い想像をすると、すでに淡い寂しさがある。
心地よくぬるい、お湯のような愛着に、今はもうしばらく浸っていたい。
(文・写真 妻)